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2020年1月12日 (日)

18歳成人と「成人式」(9)

成人式は必要か?

 それでは当事者である新成人は成人式をどのように捉えているのであろうか。筆者は成人式を目前にした1月の最初の授業で学生たちにアンケートをとった。その結果、成人式に参加する学生たちの動機は、多くが同級生に会えるから、あるいは親が喜ぶからということであり、式典の内容にはほとんど関心を示していなかった。

 このような現状のなかで、果たして市町村が公費を使って行う成人式は今後も必要なのであろうか。明確に言えることは、法制度的にも民俗学的にも根拠が薄弱である「20歳を祝う会」については、地方自治体が公費を支出して行う意義は存在しないということである。先に述べたように、戦後「成人年齢20歳」を国民の間に定着させたのは自治体ごとに行う成人式であった。民法、公職選挙法、国民投票法、児童福祉法、労働基準法という成人を規定する一連の法律が成人を18歳とする中で、成人としての自覚を促し、国民の間に「18歳成人」の定着させるための成人式は当然18歳時に実施するべきである、というのが結論である。

 今後、中学・高校教育の現場では18歳成人に向けて、主権者教育、消費者教育、市民教育の新たな展開が求められる。これらと相まって、18歳での成人式が位置づけられるのであれば、公費で行う成人式もそれなりに意義があるということができるであろう。

(ご意見、お問い合わせは momo.suke●nifty.com まで。これからも18歳成人と成人式に関する話題をアップする予定です。)

 

 

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