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2016年12月28日 (水)

危機に瀕する竜王位

 将棋のタイトル戦で最も賞金額が大きい「竜王戦」。その竜王位が今危機に瀕しています。

 発端は、渡辺明竜王が挑戦者である三浦弘之九段に対して、いくつかの対戦においてスマホを通じて指し手をカンニングしていた疑惑があると将棋連盟申し立てたことにあります。将棋連盟は、三浦九段を年内2か月間の対戦停止に。挑戦権があった三浦九段に代わって、丸山忠久九段が竜王戦の対戦者となりました。七番勝負の結果、渡辺竜王が勝利して、第29代の竜王となったのが12月22日のことです。

 ところが、この26日にスマホ疑惑を調査していた第三者委員会が、それを裏付ける証拠は一切ないことを報告しました。三浦九段に対する疑惑は全くの言いがかりであったことが判明しました。これを受けて、日本将棋連盟は三浦九段に謝罪し、名誉回復と補償を行うことを公表しました。しかし、竜王戦についてはやり直しはせず、渡辺明が竜王戦の勝者であるとしています。
 
 このような問題が起きたときに大切なことは「現状回復」です。三浦九段は数々の精神的経済的被害を被っています。発端は竜王戦なのですから、まずそこからやり直すべきなのです。三浦九段も会見で再三それを要望しています。順位戦については、来年度は特例として三浦九段を降格させずにA級11位として扱うとしています(本来は10位までしかない)。これはおかしいです。休場中の対戦を含めて残り試合をすべて白星として扱うべきです。あるいは、せめて今年度と同じ9位扱い、というのがぎりぎり許容範囲です。
 
 このこととは別に、今回の問題を提起した渡辺竜王の個人的な責任が問題となります。代理の丸山九段と指した第29期竜王戦は当然無効です。現在の竜王位も「架空」のものです。賞金も受け取るべきではありません。丸山九段は不本意ながら出場されたのですから、敗者としての賞金は受け取る権利があります。

 渡辺竜王が竜王位を自主返還するか、竜王戦を無効とするか、どちらかでしょう。その上で、三浦九段と丸山九段とで改めて第29期の竜王戦を行う。場所はすべて日本将棋会館、できるだけ静かに指せる環境を作る。賞金は返納された分と将棋連盟の負担とする。読売新聞にも責任はあるので、追加で負担するのは当然かまいません。

 この辺が妥当と思いますが、いかがでしょうか。
 
 
 
 

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