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2013年3月31日 (日)

『途上国の人々との話し方-国際協力メガファシリテーションの手法』のご紹介

Wadanakata


先週末、高山の国際協力団体「ソムニード」で「援助する前に考えよう」と「シコツの500年」のワークショップをやってきました。
今回よかったのはソムニードの代表である和田信明さんがこのワークショップにつきあってくれたことです。和田さんからはワークのあと、中田豊一さんとの共著である『途上国の人々との話し方-国際協力メガファシリテーションの手法』をいただきました。

 

この本は、まさに「援助する前に」の続編とも言うべき本で、中級から上級ファシリテーターに至る道を方法論とともに示しています。
私は、ファシリテーターは初級から中級までは一定のカリキュラムで養成できるとは考えていました。現に、上智の学生たちは3-4年次にゼミでトレーニングすることで、いっぱしのファシリテーターとして卒業していきます。
でもその先は、個人の努力であり、自身で研鑽して知識と見識と経験のなかから上級に成り上がるしかないと思っていました。その際、優れたファシリテーションを数多く見て、先輩の技を盗むのが一番です。

 

ところが、この本を読んで本当に驚きました。中級から上級への道筋が方法論とともに描かれているのです。これも和田さんという現場の神様と、中田さんという理論化の天才が出会った結果です。結論だけいうと、

 

「ファシリテーションの極意は、「事実を聞く」ことと、この「相手の気づきを待つ」、つまり提案しないで、信じて待つことの二つに集約されると言える」(308頁)

 

このことを440頁の大著でていねいに説明しています。

 

開発教育協会では今「地域に向き合うファシリテーション」の研究をしていますが、この本は大いに参考になります。ということでファシリテーターの経験者の皆さまに本書を推薦します。
なお、初心者の方には拙著『国際協力と開発教育-援助の近未来を探る』(明石書房)から入ることをお勧めします。

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