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2012年7月14日 (土)

開発教育の原点

 8月4-5日に開発教育全国研究集会が東京・広尾の「地球ひろば」で開かれます。私は5日の分科会「開発教育の過去・現在・未来」を担当することになっています。その関係で、今、コーディネーターの皆さんとともにDEAR設立以前の「開発教育」について資料を収集したり、当時の関係者にインタビューをしています。

 いくつかおもしろい発見があるのですが、日本で最初の開発教育の教材を見つけました。それは『ゆたかさ-開発途上国理解のすすめ』と題して青年海外協力隊事務局より1978年に発行された冊子です。B6版で16頁という小さな冊子なのですが、表紙には子どもを抱くお母さんの明るい笑顔(ガーナ)があります。この時代に、タイトルが「ゆたかさ!」ってすごいと思いませんか?。

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 編集後記にはこう書かれています。「『南北問題の解決のためには、飢えと貧困に悩む開発途上国に、先進国が援助を大いに行うべきである』という意見が、よくきかれます。けれども、南北問題とはいったい何だろう。アジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどの開発途上国とよばれる国ぐにでは、人びとはどんな暮らしをしているのか。本当に貧しいのだろうか。人間の幸せ、ゆたかさとはいったい何だろう。われわれ日本人は本当に豊かなのだろうか。そんな問題意識をもって、一緒に考えてみたいと思い、この小冊子を編集しました。」

 
 分科会では当日の冊子のコピーをお配りする予定です。30年前と今の日本、社会の状況はどれほど変化し、また人びとの途上国認識は変わったのでしょうか。そんなことを分科会では話し合ってみたいと思います。

 
 第30回開発教育全国研究集会
 ■http://www.dear.or.jp/zenken2012/
 ■http://www.facebook.com/zenken2012

 

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コメント

確かに1978年に「ゆたかさ」を
全面に問うているのは驚きですね。

それとも、豊かさというものに敏感に
ならざるを得ない時代だったのでしょうか?

梅棹忠夫さんの幻の書?河出書房の
『世界の歴史 第25巻 人類の未来』
が構想されたのもほぼ40年前の万博
直後らしいですし。

飛行機でも雲の中に長く入って飛んでると、
それが雲の中だとは実感できなくなるような。。。

また、ふと思ったんですが、
この分科会のタイトルのように、
「過去・現在・未来」の順で考えるのと、
渡辺真知子さんの『迷い道』の歌詞のように
「現在・過去・未来」の順で追いかける
のでは、また、ちがった展開になるかも
知れませんね。


投稿: 森井哲也 | 2012年7月15日 (日) 07時03分

「そもそも幸福というのは定義できない
ものではないでしょうか。(中略)さらに
乱暴な言い方をしてしまえば、幸福や不幸
なんてものは世の中に存在しない。ただ
人間がそういう言葉をつくり、ある状態に
対して評価をしているだけだと思うのです」
(p.115)
『不幸な国の幸福論』加賀乙彦 集英社新書

とありましたが、「ゆたかさ」(or 貧しさ)
もそれと似ているかな?と思いました。

投稿: 森井哲也 | 2012年7月15日 (日) 15時50分


田中さん。
お元気でいらっしゃいますか?
どんな分科会になったのでしょう。

中村尚司さんからご教示いただいた「豊かさ」のポイント、
〈循環性の永続〉・〈多様性の展開〉・〈関係性の創出〉は、
今も私の原点です。
(^^)。

投稿: NON | 2012年8月31日 (金) 07時00分

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