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2011年8月24日 (水)

チェンマイで開発教育セミナー4

コーヒー教材とは正確には『コーヒーカップの向こう側-貿易が貧困をつくる?!』という名前で、DEARの高校の先生たちのグループが作りました。一時期DEARの集会などでよく使われたのですが、最近はやや下火です。しかし、ここタイではまさに今、花が咲いています。

今回タイ側がやったのがこの中から「アロマ農園」というワークです。各グループはそれぞれ自営農民で、10区画の農地をもっています。そこに多国籍企業であるエスプレッソ社が来て、コーヒーの作付けをすすめます。各グループは毎年何区画コーヒーの栽培に回すかを考えます。

豊作で儲かる年、冷害で不作の年、豊作だが国際価格が低くて儲からない年、などを経て、最終的に各グループがどれだけ利益を上げたかを競います。このワークのおもしろいところは、作付けする区画次第ではそれなりの利益を上げるグループがあることです。もちろん損をするグループもあります。

コーヒーなどの商品作物の作付けは得することも損することもあります。グループによっては子どもを進学させられるだけの利益を得ます。一方で、エスプレッソ社は不作の年も豊作の年も利益を得るしくみになっていて、村人全体の利益の100倍もの利益をもっていきます。

そのへんのしくみがよくできているワークです。ちょっと計算が難しいのがこのワークの難点です。

タイで最初に披露したのは2005年でしたが、そのときはグループによっては計算にてこずりました。「計算もできないのにコーヒーなんか作るな。そんなことでは損するぞ」などというコメントもありました。

当時はタイではコーヒー生産はなじみがないため、タイではタマネギか生姜にしようか、などと話していました。ところが、最近は北タイはコーヒーブームで、とくに山岳部で作付けが進んでいます。というわけで、まさにタイムリーなワークとなったのです。

Sisdep07
              企業は常に利益をあげているが ・・

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コメント

タイ(チェンマイ)でのセミナーの
報告、おもしろいですね。

タイではコーヒー教材はムリー
だと思っていたら、タイムリー
になったとか。

(地理的、時間的に大きくみると、)
「終焉」というようなことも、こんな
感じで実は終焉しない/できないのでは
ないでしょうか?

追記:
(終焉に関してですが)

朝日新聞の2011年8月22日に筒井康隆
さんが、「過去からの予言①」に

「こんな巨大な自走するシステムは、
動き始めると止められないんです。
人類の叡智を駆使しても、せいぜい
あと数百年でしょう」

と答えておられました。
実はもっと短く見積もっていた私は、
ちょっとホッとしました。
数百年もがんばり続けるなら、エライ!
と思います。

投稿: 森井哲也 | 2011年8月24日 (水) 10時32分

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