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2011年2月17日 (木)

ハート『子どもの参画』発刊10周年

この本を知っていますか。ロジャー・ハート著『子どもの参画』の翻訳書です。

Roger01

この本は「子どもの権利条約」「子どもの参加」「環境教育」「開発教育」を結び付けたものとして高い評価を受けました。子どもの参加論では原点ともいえるものです。

また、環境、開発、参加をテーマとしていて「持続可能な開発のための教育=ESD」の具体的な内容と方法を示しています。本書の「参加のはしご」「アクション・リサーチ」はあまりにも有名です。

この本の刊行から10年が経ちました。そこで関係者が集まってシンポジウムを開くことになりました。関心をおもちの方ぜひご参加ください。事前申込みが必要です。

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 持続可能な共生社会に向けて
  ~検証「子ども・若者の参画」それぞれの10年

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 『子どもの参画』日本語版の刊行から10年を迎えた。この間、子ども・若者の参画の取り組みは確実に漸進している。10年を経た日本ならびに国際的な視野から理論と実践の検証作業を試みようというのが、フォーラム企画の趣旨である。
  

 ところが、現下の日本の子ども・若者の現状は、人類史的に見て、生存発達権レベルだと警鐘する人々までいる。種の存続は断たれてしまい、持続可能な社会を見通せないという危機意識があらわとなっている。

 今回の企画は、こうした子どもを取り巻く環境の憂慮に対する共有を迫られたなかでの振り返りフォーラムである。これまで参画を真正面にすえてきた方、あるいはさまざまな領域から、この参加・参画を意識してきた方々と一堂に会して意見を交わし、議論を深め、現在の課題と今後の展望を見い出せる機会としたい。

●日時 2011 年 3 月 12 日(土)
  スペシャルトーク 10時30~ ※開場10:15
  第1部 13時~ ※開場12:45

●場所 千代田区 麹 町 区 民 館 (千代田区麹町2-8)
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00065/d0006534.html
  JR中央線市ヶ谷駅より徒歩12分
  都営新宿線市ヶ谷駅A3出口より徒歩12分
  東京メトロ半蔵門線半蔵門駅5番出口より徒歩5分
  東京メトロ有楽町線麹町駅3番出口より徒歩5分

●参加費 1,000円(18歳まで無料)

●定員 40名(先着順/要申込)

●主催 子どもの参画情報センター/フォーラム実行委員会

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【10:30~12:00】

◆Special Talk―特別トーク
 監修者のひとり南博文氏に代って、九州大学人間環境学研究院(南研究室)の学術協力研究員の山下智也さんにご登壇いただきます。Rハートの「子ども参加論」に、自説「子どもの地域への浸着論」を対置させながら新たなる参画論に挑みます。

◇山下智也さん
九州大学/箱崎きんしゃいきゃんぱす代表
論文『子ども参加論の課題と展望―ロジャー・ハートの「子ども参画」論を乗り越える―』、実践「箱崎きんしゃいきゃんぱす」を通して、おとなの存在と子どもが主体的になっていく様相について語る。
◇実践・論文の発表(30分+30分)、フリートーク30分
◇司会進行:森本扶

【13:00~17:00】

◆開式あいさつ・・・奥田陸子

◆第1部―リレートーク
 子ども・若者の参画にさまざまな立場から関わる気鋭の8人によるリレートーク。実践家、研究者、どちらか、あるいは両方に軸足を置きながら、多彩な活動を展開されている方々が、単に活動報告ではない「10年の検証」と「次の10年への課題」を見据えて、それぞれの「参画論」を熱く語ります。持ち時間はおひとり15分。質疑応答は第2部の分散会で思う存分集中して行う予定です。

◇木下 勇さん(千葉大学園芸学部教授/ICCP代表)
ユニセフ「子どもに優しいまち」を始めとするいくつかの取り組みを通して、参画に関する世界的動向を整理し、次の10年を示唆する。
 keyword:子どもの優しいまち/海外の子ども施策

◇渡慶次康子さん(市川子ども文化ステーション理事長)
異年齢の文化的な参画活動を通して自己肯定感を育む実践(とくに「子どものまち」事業)から、子どもがコミュニティの仕組みを学ぶ意義を報告する。
 keyword:子どものまち/おとなのかかわり

◇星野 論さん(コドモ・ワカモノまちing理事長)
「移動する子ども基地」により、各地で創作遊びやワークショップなどに取り組む。子ども・若者が主体的にまちへ参画するための環境づくりについて報告。
 keyword:遊び/まち/感育

◇荒田直輝さん(プレイソーシャルワーカー)
「遊び」が持つ特性を活かして、子どもと社会をつなぐ直接的・間接的支援=プレイソーシャルワークを開発。2010年の虐待防止への参画のサポートを解説する。
 keyword:プレイソーシャルワーク/虐待

◇萩原建次郎さん(駒澤大学総合教育研究部准教授)
子ども・若者の居場所づくりと社会的自立の視点から、居場所と参画の関係、また地域社会とおとなの果たす役割について提示する。
 keyword:居場所/社会的自立

◇荒牧重人さん(山梨学院大学法科大学院教授)
全国各地の子どもの権利条例において、子どもの参画がどのように位置づいているかを比較し、自治体における参画の進展を検証する。
 keyword:子どもの権利条例

◇松島隆一さん(千葉市こども未来局課長)
自治体における子どもの参画をゼロから立ち上げ、子どもたちとともに各種事業を実施。その中で見えた課題や新しい可能性を語る。
 keyword:行政施策/子どもの参画条例

◇田中治彦さん(上智大学総合人間科学部教授)
青少年教育・開発教育・国際教育の立場から子ども・若者の参画の意義について語り、Rハートの「参画の梯子」についても問題を提起する。
 keyword:青少年教育/開発教育

◇司会進行:木下勇、吉永真理

◆第2部―分散会
第1部で出た話題をもとに、グループに分かれてさらに議論を深めます。8人の話題提供を受けて、当日その場で2~3つのテーマを抽出し、テーマごとにグループ・ディスカッションを行う予定です。その場で選ばれた旬なテーマを、それぞれの思いを抱いて参加されている一人ひとりが意見を述べ合う活発な場となることを期待しています。
司会進行:木下勇、吉永真理

【17:30~19:30】

◆懇親会
丸一日にわたる話題提供や意見交換で未来に向けた新しい方向性が見えてきたのではないでしょうか!一冊の本が投げかけた大きな輪をこれからもつないでいくために、最後は懇親会で立食形式にフリーに語り合う予定です。ぜひぜひご参加くださいませ!
◇参加費1000円、子ども500円

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 参 加 申 込 
 
 ※会場の都合で事前申込とさせていただきます。《定員40名》
 ※FAX 03-3221-1038/Email hobunsya.naga@gmail.com

 名 前 ※必須
 住 所 ※必須
 T E L ※必須
 E mail
 所 属

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コメント

『子どもの参画』と『「援助」する前に考えよう』の
ワークシート11「参加のはしご」をチラチラと読んで
みました。

はしごの1~3に「非参画」とあって厳しいなと思いましたが、たぶん「操り」「お飾り」「形だけ」の部分に、「やらない方がマシ」というような評価なんだろうなと解釈しました。必ずしも参画のはしごの度合いが高ければいいというわけでもなく、活動の初期には「役割参加」「意見参加」も必要な時期がある。。というのもそうだろうなと思いました。

「大人」ー「子ども」という関係だけではない。。も感じました。「運営スタッフ」ー「一般協力者」などもよくあるケースだし。

偶然読んでいた他の本に「子守の風習」というのがあって、それによると、「子守仲間を構成し、年長女子のリーダーシップのもと、遊びながら幼子の世話をする。世話の仕方はその年長者が教えてくれる」とあり、生後半年も過ぎれば、小学生ほどの子どもたちがその赤ん坊の「子守」を仕切っていたんですね。母に訊いたらそうだといわれました。

お遊びテーマ:「かく」の多い文章を書く(△□5角入り)

子どもが「参画」するとき、「かくかくしかじか」の「資格」が必要?とか、せっ「かく」参画しても恥を「かく」かも?などと心配せず、「各」人、「確」とした考えを持って大人と「互角」に渡り合えるんだという「確信」も大切。

投稿: 森井哲也 | 2011年2月19日 (土) 18時28分

先日、

『橋本治と内田樹』筑摩書房という
のを読んでいたら、その88ページ
のあたりに、

内田:子どもって全く非力じゃないですか。
目を合わせてくれる人を探しますよね。・・

橋本:・・「なあに?」って言われて、「・・
(サッ)」って逃げちゃう子っているじゃないですか。
それだけでいいと思うんですよ。

内田:・・・ピューッて逃げちゃうのってね。あれは
「承認されたい」だけなんですよ。・・

みたいな話がでていました。

年齢によってその「承認」の形が変わるだろうけど、よく覚えて(または見て)いるなあと思いました。

投稿: 森井哲也 | 2011年2月24日 (木) 18時09分

すみません、(中座してました)

え~と、先ほどの本の続きの部分に
「共同体には呼ばれないと参加できない」
というのがあって、

内田:・・世の中というのは、向こうから「おいでおいで」って言ってこなきゃ入れないもんなんだから。誰かがどこかで「おいでおいで」してるから、それを探しなよって(学生に)いうんです・・

橋本:・・・何回か後に「いいよ」っていう「承認を得る」っていう経験をしてない子はなんか、人間関係が根本でだめですね。

内田:共同体というのは、向こうからしかドアが開かない。ドアは自力では開けられない。ドアをどやって開けてもらうか、それを考えなよと言うんですけど、意味がよくわからないみたい。

橋本:だからやっぱり「自分」だけいて、「他人」がいないんですよね。・・・

みたいな対談が続いていました。

「参加・参画」という点からみて、興味深いなと思いました。

日本では、ボランティア団体のようなところでも、誰でも参加できそうなのに、なんか「共同体」になろうとする傾向が(特に)強いのかな?と、わが身を省みても感じます。仲良く小さくまとまって閉鎖的。入るためにはその集団の承認が必要。ムラの気質が都会の中にも浸透してる感じでしょうか。

「参加」するためには、その集団の仲間からの承認を得ることしかない。
(一度そこから出るとカムバックしづらいとうのもありそうですね)
ま、コツもありそうですが。
田中先生の参加されるシンポの内容、楽しみにしております。

投稿: 森井哲也 | 2011年2月24日 (木) 19時17分

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