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2010年7月

2010年7月29日 (木)

先住民族・アイヌをめぐる課題と開発教育

毎年夏には開発教育全国研究集会が開かれます。今年は、東京の広尾にあるJICA地球ひろばで、8月7~8日に行われます。私は、7日のワークショップと、8日の課題別分科会を担当します。

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第28回開発教育全国研究集会
(会場:JICA地球ひろば=東京・広尾)
2010年8月8日(日) 

14:20~16:50 課題別分科会
 先住民族・アイヌをめぐる課題と開発教育

コーディネーター:小泉雅弘((特活)さっぽろ自由学校「遊」)、田中治彦(上智大学)
ゲスト:上村英明(恵泉女学園大学)、北原きよ子(関東ウタリ会)

  アイヌをめぐる課題は、北海道の一地域の問題としてではなく、日本全体の問題として捉えないと解決への展望が開けない局面にきています。しかしながら、北海道以外ではアイヌの人口も少なく、この課題への認識も薄いのが現状です。一方で、開発教育は「遠い南」の問題を理解するためのさまざまな手法や、この問題の理解を促進するための学習活動のリソースをもっています。先住民族をめぐる課題、とりわけアイヌをめぐる課題を整理して、今後、開発教育として何ができるのかを一緒に考えていきます。
 
詳細は「開発教育協会ホームページ」へ
http://www.dear.or.jp/zenken2010/index.html

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2010年7月27日 (火)

悲しいとき・・(10)

「北の靴ものがたり」のつづきです・・

結局講演会の後も、穴を空いた靴を買い替えることもできずに、千歳空港に戻ることになり・・

出発時間が迫り、急いでおみやげを買い、チェックインをして、荷物検査のゲートにたどりつき・・

ショルダー・バッグをコンベアの上に載せて、自分は金属探知のゲートをくぐると、ブザーが鳴ってしまったとき・・

「ああ、ポケットの中の財布に反応したのだな」と思い、検査のお姉さんに小銭入れを渡したら・・

「お客様、申し訳ございません。お靴も拝見できますか。」と言われたとき・・

cf.「北の靴ものがたり」

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/htanaka/05/Kitanokutsu.html

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2010年7月26日 (月)

悲しいとき・・(9)

先週末は、先住民とアイヌの関係の集まりで北海道へ行ってきました。その報告はまた追い追い・・

札幌というと、どうしても思い出されるとても悲しいことがあります・・

      悲しいとき・・(9)

それは冬も冬、2月の雪祭りの頃でした・・

吹雪の中、駅から数百メートルのホテルになかなかたどりつけないとき・・

やっとの思いでホテルに入ったら、靴下が冷たくて、靴に穴が空いているのを発見したとき・・

タクシーで講演会の会場に行くことにしたが、タクシーの運転手さんがすごく親切で、大通り公園でわざわざ止まってくれて、「お客さん、まだ時間あるんでしょ。雪祭り見ていきなよ。今年はね、ヨンさまがいるよ。ゆっくり見ておいで」と言われたとき・・

しかたがないので、ヨンさまの雪像だけ見て、雪に足をとられながら小走りでタクシーに戻ったら・・「お客さん、早かったね。もっとゆっくり見てくれてよかったのに」と言われたとき・・

運転手さんの暖かさと、靴の底にしみてくる雪の温度が50度くらい違うとき・・

cf.「北の靴ものがたり」

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/htanaka/05/Kitanokutsu.html

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2010年7月22日 (木)

グローバリゼーションとDEARの教材

アジア学院での3日間の研修を通して、DEARやISDEPの教材が非常に有効であることが証明されました。これは大きな収穫でした。

それ以上に驚いたのは、グローバリゼーションという現象は、文字どおり世界全体を巻き込んで進行しているということです。グローバル経済の影響にどう対処するのか、という課題を常に意識しないと、アジア・アフリカの村落レベルの開発問題も解決への展望が開けない局面にきています。

さらに課題は、そうしたグローバルな動きに対して、自分たちがどのような「オルターナティプな社会」を提示することができるか、いうことです。チャチャワンさんの話しも一つのヒントでしたし、これから真剣に議論し実績を積み上げていく必要があります。

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2010年7月21日 (水)

ローカル・ウィズダム

セミナーで好評だったのがチャチャワンさんのお話し。チャチャワンさんは、ISDEPの理事であると同時に、ランナー(北タイ)文化を伝承する会というNGOもやっていて、ローカル・ウィズダムにのっとった新しい社会づくりを提唱しています。

チャチャワンさんは1980年代からNGOのスタッフをやっていて、その頃東北タイ(イサン)の農村開発を担当していました。新しい農作物の栽培技術を教えて、農機具や化学肥料を導入していました。何年か後にその村に行ったところ農民たちは借金にあえいでいました。農民たちから「あなたが来てから、借金づけになった」と言われたそうです。

そのような失敗経験から、チャチャワンさんはローカルな知を基盤とした内発的な発展をめざすようになったのです。

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2010年7月20日 (火)

寓話で語るグローバリゼーション

グローバリゼーションについての研修風景です。トラとヒツジとライオンのたとえ話しで、村の人たちとグローバリゼーションについて話し合います。

タイの農村でも、近隣のラオスや中国から安い農産物が入ってきて、農産物価格が低迷しています。ISDEPでは、その原因である自由貿易協定について村人に説明するのですが、ただでさえ難しい国際貿易のことをうまく説明できないために、村人はよけいにわからなかったのです。

そこで、DEARの貿易ゲームやコーヒー教材を使うことで、より村人にわかりやすくグローバリゼーションの影響を理解してもらうことができました。今ではDEARの教材(のタイ版)がタイ全土のNGOで使われています。

ヒツジと虎のたとえ話しによるワークショップは、ISDEPが山岳民族のカレンの人々と関わるなかで開発されました。カレンの人々は寓話が大好きで、このお話しを通してグローバリゼーションを理解します。

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2010年7月19日 (月)

アジア学院で研修会

栃木県西那須野にあるアジア学院では、アジア・アフリカ諸国の農村指導者約20名が1年間の研修をしています。アジア学院は1973年の創設という日本では老舗のNGOです。私は学生時代、ここでワークキャンプを毎年やっていて、それが開発教育の原点になっています。

今回は、タイのISDEP(持続可能教育促進研究所)のスタッフをお招きして、アジア学院の研修生を相手に「グローバリゼーションと地域開発」というテーマのワークショップを行いました。

ISDEPのワークショップの数々は、開発教育協会と協働で開発したものです。「パーム油」「コーヒー教材」「貿易ゲーム」などの開発教育教材のアイデアがふんだんに盛り込まれています。

アジア・アフリカの研修生たちに「グローバリゼーション」を教える上で、これらの教材がどこまで役に立つのかを試すのが今回のねらいです。

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 右端がISDEPのヌイさん、右手前の男性が所長のプラヤットさん

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2010年7月18日 (日)

若者のためのESD

昨日、立教で行った「若者のためのESD」のワークショップには45人の定員一杯の方々にお越しいただきました。参加者の三分の二は30歳以下の「若者」で、高校生も7人いました。

「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」という縦の軸のワークに、「世界の中の自分」「地域での自分」という横軸を組み合わせた、開発教育としては新しいタイプのワークです。

今回驚いたのは、3時間ものワークが終わった後も、テーブルごとに話しが続いてなかなか帰らないことでした。なごりおしいというか、なかには同窓会をやろう、というグループもあったそうです。

初対面でもお互いの「自分」をさらしあったということで、短時間でも仲間意識のようなものがめばえたようです。

一日の内に3人の方からお礼や感想のメールをもらった、というのも初めてかもしれません。まさに「居場所」系のワークでした。

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2010年7月13日 (火)

若者のためのESD(セミナーご案内)

地域感覚をもてない若者のためのESDワークショップです。キャリア教育と開発教育を組み合わせた新しいタイプの教材を披露します。若者を指導する立場にある方(30歳を過ぎた方)もご参加いただけます。

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若者のためのESD-「私」から広がる世界

 グローバリゼーションにより孤立化しつつある「自分」の位置を、社会と世界の中で明らかにし、自分が社会や世界とどう関っていけるのかを考えます。自分の将来について、自身の過去と現在に照らして考えることにより、自分の将来の職業や人生について想像するためのワークショップを実施します。当日参加された方には、テキスト『若者のためのESD』を一冊差し上げます。
 
日時:2010年7月17日(土)14:00~17:00
場所:立教大学池袋キャンパス・7号館7302教室
  (池袋駅西口徒歩10分、http://www.rikkyo.ac.jp/access/
主催:立教大学ESD研究センター
協力:(特活)開発教育協会

内容:
第1部 『若者のためのESD』製作のいきさつとねらい
第2部 ワークショップ体験
1.ものローグ(ものを通した自己紹介)
2.私って何?(つながりの中の自分)
3.原風景マップ(子どもの頃の自分)
4.みよし町中華街構想(多文化社会を生きる)
5.30歳の私(自分の近未来を構想する)

講師:
 田中治彦(上智大学/立教大学ESD研究センター)
 桐生朋文(DEAR YOUTH)
 
参加費:無料
申込み:ESD研究センターまで、メールかFAXでお申込みください。
 TEL&FAX:03-3985-2686/esdrc@grp.rikkyo.ne.jp

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2010年7月12日 (月)

戻りました

1週間のタイNGOの訪日プログラムでしたが、土曜日の立教でのセミナーで一区切りです。おかげさまで、アジア学院や立教でのプログラムは実り多かったです。写真の整理などして、追い追いここにもアップいたします。

この間、さまざまなコメントをお寄せいただきありがとうございました。書き込みがない週なのにコンスタントにアクセスしてもらっていてうれしいです。

タイ・プログラムとワールドカップと参議院選挙で、頭がぼおっとしています。

少しづつ生活を戻していきます。

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2010年7月 4日 (日)

アジア学院に行ってきます

タイから5名のNGOスタッフが来日します。

そしてアジア学院や小川町でセミナーをいたします。来週土曜日には立教大学で報告を兼ねたシンポジウムを行います。

そんなわけで今日から、私もアジア学院にまいります。ブログの更新は帰ってきてからしますね。

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「オルタナティブな社会をめざして~北タイのローカルな知」
 ESD指導者養成事業・講演会
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立教大学ESD研究センターでは、NPO法人開発教育協会(DEAR)の
協力のもと、アジア地域におけるESD指導者養成事業に取り組んで
きました。本講演会では、タイ側のパートナーであるISDEP(持続
可能開発促進研究所)とランナー文化を学ぶ会関係者を招聘し、
北タイにおけるNGOの農村開発・参加型開発の経験から「オルタナ
ティブな社会」を語っていただくとともに、ISDEPによる開発教育
教材(DEAR制作)を活用した参加型開発・参加型学習の実践事例を
報告していただきます。

【日時】2010年7月10日(土)13時半~17時(受付開始13:00)
【会場】立教大学池袋キャンパス 5号館5302教室(定員70名)
【主催】立教大学ESD研究センター/NPO法人 開発教育協会
【プログラム】
司会:田中治彦(上智大学、立教大学ESD研究センター)
通訳:押山正紀(恵泉女学園大学)           

13:30~14:00    挨拶 田中治彦
14:00~15:00    講演「オルタナティブな社会をめざして
                  ~北タイのローカルな知」
         チャチャワン・トンディールー
               (ランナー文化を学ぶ会代表)
15:00~15:20    質疑応答
15:20~15:30    休憩
15:30~16:30    実践報告「参加型開発・参加型学習の実践事例~
                   北タイのNGOの取り組み」
         プラヤット・チャトゥポンピタックン(ISDEP事務局長)他
16:30~16:50    質疑応答
17:00           終了

●参加費無料
●申込み:立教大学ESD研究センター
        メールかファックスで下記までお申込み下さい。
        〒171-8501 豊島区西池袋3-34-1
        TEL&FAX:03-3985-2686/esdrc@grp.rikkyo.ne.jp
●交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/

◇ESD研究センター http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/ESD/index.html
◇開発教育協会    http://www.dear.or.jp/

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2010年7月 2日 (金)

MOリング

口蹄疫問題で揺れる宮崎県。

一部地域の移動制限が緩和されたようですが、それでもまだまだ全面解決には至っていません。

そんな宮崎県を支援しようと「MOリング・プロジェクト」が始まっています。

白と黒の牛の模様のリスト・バンド(500円)を買うと、その一部が支援金に回ります。宮崎の知人から支援を頼まれましたので、ご紹介いたします。

MOとは、牛の泣き声と「M宮崎・O応援」の頭文字を兼ねています。

詳しくは、MOリング・プロジェクト http://mo-ring.jp/ へ。

Mo_ring

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